東大生おすすめの参考書
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先生、どうして参考書や問題集を使っても、私は成績が伸びないんでしょう(ノД`)・゜・。
生徒「せんせー(ノД`)・゜・。」
先生「あらあら、どうしたのですか?」
生徒「参考書や問題集を使って勉強しているのに、成績が伸びません(ノД`)・゜・。」
先生「あなたの成績が伸びない、というのですか?」
生徒「はい(´_`。)グスン」
先生「では、どうしてあなたは参考書や問題集を使っても成績が上がらないのか、少し一緒に考えてみませんか?」
生徒「はい~o(TヘTo)」
相手に対して「身を乗り出す」という知性
哲学者で武道家・舞踊家でもある内田樹は、コミュニケーションの能力について次のような逸話を語ります。
何年か前にフランスの地方都市に仕事でしばらく滞在したときの話。スーパーに行ってマグカップを買った。レジに行ったら、女性店員に何か訊ねられた。なんとなく聞き覚えのある単語なのだが、意味がわからない。「え?何です?」と聞き返してみたが、それでもわからない。二度三度と「え?」を繰り返しているうちに店員は諦めたらしく、肩をそびやかしてマグカップを包みだした。
どうも気持ちが片づかないので、カップを手渡された後に、レジの上に身を乗り出して、ひとことひとことゆっくり噛みしめるように「さきほど、僕に何を訊いたのですか?」と問いかけた。
すると店員もゆっくり噛みしめるように「郵便番号を訊いたのだ」と答えた。「なぜ、郵便番号を?」と重ねて訊くと「どの地域の人がどんな商品を買っているのかデータを取っているのだ」と教えてくれた。
郵便番号(code postal)というのは基本的な生活単語である。もちろん私も知っている。でも、それがスーパーのレジでマグカップを買うときに訊かれると、聞き取ることができない。ふつうレジで訊かれるはずの質問のリストの中にその単語が存在しないからである。
これはコミュニケーション不調の一例である。一方において意味が熟知されたこと、当然相手も理解してよいはずのことを口跡明瞭に発語しても、相手が聞き取ってくれないことがある。文脈が見えないからである。「スーパーのレジでは買い物に際して顧客情報をとることがある」という商習慣を知っていれば、文脈がわかる。知らなければ、わからない。
このときに私が肩をすくめた女性店員に向かって、あえてレジに身を乗り出して、ひとことひとこと区切って発語したことで、意味のわからない単語の意味が明かされた。これが「コミュニケーション能力」である。そういうことを顧客はふつうレジのカウンターではしない。
店員は私がフランスの商習慣になじみのない外国人であることを察知して、なぜマグカップを買うのに郵便番号を訊くのか、その理由を教えてくれた。そういうことはふつうレジのカウンターで店員はしてくれない。私は彼女が私のためにこの説明の労をとってくれたことを多とする。これが彼女の側の「コミュニケーション能力」である。
つまり、コミュニケーション能力とは、コミュニケーションを円滑に進める力ではなく、コミュニケーションが不調に陥ったときにそこから抜け出す力だということである。
それは今の例でおわかり頂けるように、「ふつうはしないことを、あえてする」というかたちで発動する。私たちは二人それぞれに「客や店員がふつうはしないこと」をして、それによって一度は途絶しかけたコミュニケーションの回路は回復した。
「ふつうはしないこと」は「ふつうはしないこと」という定義から明らかなようにマニュアル化することができない。それは臨機応変に、即興で、その場の特殊事情を勘案して、自己責任で、適宜、コードを破ることだからである。
そして、コードを破る仕方はコード化できない。当たり前のことである。
同じような例をもう一つ。これもスーパーで買い物をしたときの話(今度は日本。スーパーのレジというのはどうもコミュニケーション不調の多発地点のようである)。
夕食の材料を買い込んでお金を払おうとすると若い男の店員に「ホレーザ、ゴリヨスカ」と言われた。意味がわからないので、「え?」と聞き返した。店員は同じ言葉を同じ口調で繰り返した。三度目で、それが「保冷剤、ご利用ですか?」だということがわかった。
同じような「聞き取りそこね」は日々各所で多発していると思う。でも、考えてみれば、このコミュニケーション不調は、客に聞き返されたときに、例えば「傷みやすい食材を冷やすために、保冷剤お入れしますか?」と言い換えれば済むことである。「冷やす」という語が先に来れば、彼の滑舌の悪い「ホレーザ」が「保冷剤」であることはおおかたの日本人にはわかる。その手間を惜しんだところに彼のコミュニケーション能力の低さが露呈している。
※内田樹氏のブログ「コミュニケーション能力とは何か?」より
このように内田先生は、コミュニケーションが不調に陥っているとき、コミュニケーションする相手に対して「身を乗り出す」ことのできる強かな知性を推奨しています。
「学ぶ」ということは、「世界」あるいは「他者」とのコミュニケーションを不断に行うということです。ソクラテス(あるいはプラトン)も孔子も空海も、デカルトもカントもヘーゲルもそのように述べているわけです。「世界」あるいは「他者」とのコミュニケーションが不調に陥ったとき、自身の枠組み(あるいはコード)を破り捨て、「世界・他者」へと自分自身の身体を投げ出してみせることのできる強靭な心身の持ち主を賢人と呼ぶわけです。大学とは、そのような「学び」の稽古場です。大学生になるということは、未知なる「世界」あるいは「他者」に対して、自分の側からまず自己の在り方を変えてみせる、ということができる人間になるよう日々努める、ということをここでは意味するわけです。
「自分が変わる力」=「ふつうはしないことをする力」=「学ぶ力」
コミュニケーションの不調を打破するために自分が変わるということは、内田先生が言うように、「ふつうはしないことを、あえてする」というかたちで現象します。「ふつうはしないことを、あえてする」ということは、当然マニュアル化できるものではありません。よって、参考書・ハウツー本というのは、原理的にコミュニケーションの不調の打破には全く役立ちえないのです。
みなさんは「あんちょこ」という語をご存知ですか。岩波書店の『広辞苑(第六版)』によれば、「あんちょこ」とは、「(アンチョク(安直)の訛)教科書で学習する要点が記されていて、自分で調べたり考えたりする必要のない参考書」と説明されています。
「あんちょこ」のように自分で調べたり考えたりする手間を省くことのできる参考書やハウツー本ばかりを利用していると、私たちはついには調べたり考えたりすることができなくなってしまう、という可能性があるわけです。
参考書やハウツー本の一部が「バカ本」と呼ばれる理由は、ここにあります。確かに、人間から調べるという手間暇を厭わない「姿勢」とわからないことにとどまり考えるという「能力」とを奪う本は、「バカ本」であると言われてもおかしくありません。
ですから、小学生・中学生・高校生が賢くなるためには、「どの参考書を使うか」ということよりも、「参考書・問題集をどのように利用するか」ということの方が重要になるのです。どんな参考書を使っても、使い方が間違っていれば、バカのまま。世間には参考書を推薦するだけで、参考書の使い方を教えない予備校講師や受験情報サイトがありますが、みなさんはそのようなものからは直ちに撤退してください。百害あって一利なしです。
「何を学ぶか」ではなく、「どのように学ぶか」が大切です。
本ページは「東大生おすすめの参考書」と題して、穎才学院の講師である複数の東大生・東大院生により作成されました。参考書のガイドテキストが完成してから気付いたのは、ガイドテキストを執筆した全員が、参考書・問題集の推薦にとどまらず、「参考書・問題集の利用の仕方」あるいは「参考書・問題集による学習法の要点」について説明を加えている、ということです。
本ページは作成から約2年が経過し、Googleやyahooなど、主要な検索エンジンで「東大 参考書」などと検索したときに上位ヒットするようになっています。作成したときには、これほど上位でヒットするページになるとは考えてもみなかったのですが、実際にそのようになってみると、このサイトにやってくるみなさんに対する私たちの「責任」というものが当然発生するわけです。
穎才学院は東京都板橋区にある塾生数限定の進学塾です。しかし、このサイトにアクセスされるみなさんは、さまざまな地域にお住まいなわけです。そのようなみなさんに対して、私たちはどのような贈り物をおくることが出来るのか、私たちは考えました。その結論が、この「ガイドテキストのガイドテキスト」としての文章をみなさんに宛てて贈る、ということです。
学ぶにあたっては、「何を学ぶか」ではなく、「どのように学ぶか」が大切です。参考書や問題集を選ぶだけで終わるのではなく、ぜひその参考書や問題集をどのように使うのか、ということについて丁寧に考え、「わからないことはきちんと調べる」、そして「わからないことにきちんとふみとどまる」という姿勢を大切にしてください。そうすればきっとみなさんの成績は上がることでしょう。


現役東大生、東大院生が受験勉強で使用した問題集・参考書など 分野別 TOP3
穎才学院に在籍した現役東大生、東大院生がおすすめする問題集・参考書などの紹介ページです。全国の受験生のみなさまが、自学自習の参考とすることができるように作成いたしました。よろしければ、必要に応じてご利用ください。なお、本ページは穎才学院での指導で使用する教材を紹介するページではありません。以下の注意点につき、ご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。
注 著作物の権利は著作権法などによって保護されています。
穎才学院では、学習に必要な教材は実費で購入いただいております。
著作物の違法なコピーなどは、著作物の権利を侵害する場合があるので避けましょう。
大学受験 数学編
数研出版 『4STEP』『サクシード』など(教科書傍用問題集)
問題数が多く、同じ内容について複数の出題パターンで練習することができる。基本事項や解答・解説は比較的簡潔なので、分野ごとに基礎が身についているかどうか確認するのに用いるのが良い。基礎が身についていない部分が見つかったら、より詳しく解説してあるテキストを使って復習すると効果的。
数研出版 『青チャート』
教科書・解説書・問題集を一冊にまとめたようなテキスト。問題のレベルは高め。分厚くて重いので持ち歩くのは大変だが、その分基本事項の解説や解答が丁寧・豊富なのでじっくり勉強することができる。入試問題も多く収録されており、単元をまたいだ応用問題も掲載されているので力試しとしても用いることもできる。
東京出版 『大学への数学』シリーズ
難関大学合格に必須の良書。文字通り大学での数学につながる勉強をできる。受験の攻略法を学ぶのではなく、今までに基本を習ってきた人がさらに深く数学を学ぶための本。通常教科書に載ってないような細かいところまで解説が載っており、公式や問題の一つ一つを理解することができる。数学を丸暗記で乗り切ってきた人にも是非手にっとて欲しい。
東大受験 数学編
河合出版 『やさしい理系数学』
通称『やさ理』。全く優しくなく、どちらかというと『難しい理系数学』の問題集。しかしながら、良問が多く、解法も丁寧。特質すべきはその別解の多さであり、1つの問題に対し、様々な角度からのアプローチが可能。一通りの数学演習が終わり、ワンステップ高みに進もうと考えている方にお勧めの一冊。
河合出版 『ハイレベル理系数学』
通称『ハイ理』。先述の『やさしい理系数学』の進化版。こちらは文字通り『ハイレベル』な問題が詰まっていますが、『やさ理』同様、丁寧な解説と豊富な別解が特徴です。しかしながら、こちらは東大受験生の中でも特に、理科三類への進学を考えている方向きで、それ以外の方には少々オーバーワーク気味になる可能性もあります。それ故、『ハイ理』は、『やさ理』を完璧にやり終え、かつ他の科目的にも余裕のある方にお勧めします。
数学社 『東大への数学 25ヵ年』
云わずと知れた東大数学のバイブル。単元別に東大の過去問がまとめられており、AからDに行くほど問題の難易度は高くなっていきます。東大受験数学の締めの一冊にどうぞ。
大学受験 国語(現代文)編
※現代文の学習は、「辞書で言葉を調べる習慣」と「文章(他者)に対する敬意を持って文章を読む姿勢」とを身に付けることに尽きるといえるでしょう。 ですから、ここに示す参考書・問題集にも、そのような習慣と姿勢とを持って取り組まれることをおすすめいたします。
河合出版 『得点奪取現代文』
Z会出版 『現代文のトレーニング』必修編・入門編
学研教育出版 『船口のゼロから読み解く最強の現代文』
大学受験 国語(古文)編
学研『マドンナ古文単語230―荻野文子の超基礎国語塾 改訂版』
河合出版『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』
古文を初めて学習する方、苦手な方にお勧めします。解説や重要事項が右のぺ―ジにあり、ドリル形式で入試に必要な知識を効率よく身に付けられます。ただ単に文法事項を教科書で読むだけでは不十分ですので、アウトプットする必要があります。センター試験、国公立、私立大学を問わず、品詞分解の問題や識別問題、敬語の問題など問われますので軽んじることなくしっかり勉強しましょうね。
アルス工房 『ゴロで覚える古文単語ゴロ565』
語呂を用いることで効率よく重要古語単語が覚えられます。インパクトのあるユニークな絵と面白いフレーズがありますので、記憶に残りやすい優れた単語帳です。
東大受験 国語編
ピアソン桐原『上級現代文1』『上級現代文2』
教学社『東大の古典25ヵ年』
東大を志望するのならば過去問をできるだけ遡り、研究するのが必要不可欠です。東大の先生方はどのような学生を求めているのか、どのような力を要求しているのかをしっかり検討しましょう。東大の古文、漢文(文科・理科各類の第2問、第3問に相当します)は標準的な問題が多数で取り組みやすいです。しかし、周りの東大受験者のレベルを考えると、これほど恐ろしいことはありません。標準問題ということは、受験生はそれなりに良い点数を取り、些細なミスが命取りになるからです。国語は後でいいや、などと言って受験直前期に過去問2、3年解いたくらいで突破できるほど東大は甘くはありません。東大の解答欄は狭いです。1行には書けてもせいぜい35字で各小問に設けられた解答欄は2行です。余分なことを書いている余裕などなく、端的に書かなければなりません。これがいかに難しいか。解答に書くべきことを解答欄に上手く収まるように、本書を通じて訓練してください。本書は書くべきポイントを明示してくれているので自己採点の際に非常に参考になります。
河合出版『入試攻略問題集東京大学 国語』
通称「紫本」。東大即応オープン(8月と11月に河合塾とZ会が共催する東大模試)の過去の問題4回を収録した問題集。問題の質が良く、解答解説が丁寧であるうえに、詳細な採点基準が設けられています。自己採点を通じて、自分の表現には何が不足しているのか、どうすれば向上するのかを学習できます。非常にありがたいことに、各回の解答欄が設けられているので、実戦的な練習が積めます。いかに正確に本文を読解することが難しいか、その読み取った内容を設問が要求する形に合わせて2行程度で解答を書くのは難しいか、ただ本文に書かれたことを何となくつなげるというパッチワークでは全く太刀打ちできないことを訓練を通じて痛感してください。
大学受験 英語編
河合出版『やっておきたい英語長文500』
段落ごとに詳細な解説がなされており、自学自習用に使用するのに適した問題集です。記述式の試験を課す国公立大学(標準的な国公立大~地方の旧帝国大学(東北大、九州大、名古屋大など))を志望される方にお勧めです。理由、指示語の内容の答え方も解答解説に書かれていますし、読解のコツも述べられています。また、問題の英文が日本語で150字程度で要約されていますので、要約の問題を課す大学(東京大学、広島大学)や国公立大学の後期試験にも役に立つと思います。
文英堂『入試英文法問題特講』
文法問題を機械的に解くためのみならず、発信型の英語(英作文など)につながるように作成された問題集です。豊富な問題数で全問詳細な解説付きです。問題のレベルは標準からやや難。
旺文社 『基礎英語長文問題精講』
大学入試英語長文で1度は触れておきたいテーマに触れられます。入試で必要不可欠なイディオム、文法事項、構文も学習することができます。解説も丁寧にされていますので、初心者にもわかりやすいと思います。長文を勉強しようと思われている学生さんにまずは手にとってやってほしい1冊です。
東大受験 英語編
研究社出版『「東大」英語のすべて』
東大受験に必要な基本単語の原義やニュアンスを教えてくれます。英文法も感覚的な側面および理論的な側面からも丁寧に説明してくれています。
駿台文庫『パーフェクトリスニング』
豊富な問題数がいいです。また、適度な解説も素晴らしい。リスニングが課されている東大や一橋などの難関大学受験の方に非常にお勧め。
Z会出版 『はじめる編、英作文のトレーニング』
文法事項や基本単語の確認にも役立ちます。何よりも、和文英訳問題の日本語をうまく解釈し、いかに自分の知っている書きやすい表現にもっていけるかを教えてくれます。
【アドバイス】英語の学習法
英語だけにとどまらず言語の学習において重要なのは、1.音読、2.暗唱をするということです。
1.授業で触れた英文、自分で説いた英文を必ず一度は音読してみましょう。黙読するだけでなく、口と耳を総動員して英語に触れることで、必ず自分の身体に言語感覚が染みついてきます。最初は、音読をしてみると文章の意味の句切れ目が分からず、また単語の読み方がわからず、かなり時間がかかると思います。しかし、逆に言えば、音読をするということは、それらを考えて英文を読むことを自分に強いることでもあります。自分が一度解いた英文を音読することで、単語や文章の意味、意味の句切れ目を復習することができます。
2.音読に加えてやって欲しいのが、暗唱です。暗唱の効果は、3点あります。第1に、暗唱をすることで英文中の構文を頭の中にインプットすることができることです。第2に、暗唱することで単語の自然なつながり(コロケーションと言います)を身につけることができるということです。第3に、暗唱をするということは、他人が書いた英文を自分が記憶の中でもう一度作文するということでもあります。したがって、これは英作文の上達に直結します。構文やコロケーション、そしてそれらの間の自然なつながりを記憶しておくと、いざ自分が今度は新しく英作文をしようとするときに表現が出てきやすくなるのです。もちろんこれらの効果は、長文を読むときにも発揮されます。というのも、英語のつながりが脳内にインプットされていれば、今度はそれを英文中に発見したときに素早く理解することができるからです。
暗唱するものは、文法書の例文や、自分が覚えられなかった単語を含む一文、授業で扱った下線部和訳など、何でも構いません。こちらも、暗唱することに慣れていなければ、一文を覚えるだけでもかなり時間がかかると思います。しかし、めげずに続けていれば、必ず効果があります。そしてだんだん慣れてくれば、覚える量を増やしていきます。一文だけでなく一段落覚えることもできるはずです。
しかし、気をつけていただきたいのは、完璧主義者にならないということです。昨日覚えたはずの英文が今日思い出せなくなっていたとしても、気にせずに新しい英文を覚えていきましょう。少なくとも一日のあいだ、覚えていられればそれで十分です。完璧主義者になりすぎると、自分に負荷がかかりすぎ、継続して暗唱を続けていくことの妨げになります。次の日に忘れてしまっていてもいいので、とにかく継続していくことです。
東大受験 世界史編
パレード『世界史論述練習帳』
論述の方法論を教えてくれる素晴らしい本。課題に沿った(「影響」、「比較」、「変化」などを書け)答え方をしっかり説明しています。また、問題の分析の仕方と構想メモの作り方も書いてあります。別冊の「知識編」では入試では必須の知識を網羅しています。さらに付録に、東大、京大、一橋大の過去問で学習効果の高い問題が選ばれ、収録されています。
河合出版『入試攻略問題集東京大学地理・歴史』
通称「紫本」として東大受験生に知られている本。過去の東大即応オープンの問題が4回分収録されており、本番を想定した練習ができます。採点基準が付いてますので、自己採点が可能です。解説が丁寧に書かれていますので、その後の学習の役に立つと思います。
山川出版『世界史問題集』
単答問題(東大世界史の第3問)の対策に利用できます。東大入試では小数点で合否が分かれます。(東大では合格最低点が小数第4位まで出されており、私の同級生は合格最低点より0.8点高く取り、合格しました。逆に言えば、小数点レベルで涙を飲む受験生もいるわけですね。)なので、第3問の単答問題で取りこぼすわけにはいけません。
【世界史の学習方法】
基本は教科書と資料集、地図帳です。
(1)学習する地域の地理、風習、首都の位置を知りましょう。
世界史は、おそらく大半の生徒さんおよび学生さんが行ったことのない国の歴史を扱います。それゆえ、まずは地理的なことやその土地の生活様式や文化もある程度知っておく必要があります。地理的要因や民族の風習が歴史の流れに影響を与えたことが多々あるはずです。何気なく流し読みしてしまう教科書の各章に書かれた地理的、民族の風習の記述もしっかり読んでください。情景を描けないような状態で歴史を学んでもただの苦行でしかないでしょうし、記憶に残りにくいと思います。資料集の図版も参照し、イメージをつかんでください。あと、自身の受験生時代を振り返ってみたり、生徒さんを見たりして思うことは、王長の首都の名称を完璧に答えられるくせに、どこにあるのかが全く分からないという状況に陥っています。地名が出てきたら、毎度位置をチェックしてください。(ドイツやフランスがどこにあるのかが分らないのは論外です)センター試験は地図問題が大好きです。私事で恐縮ですが、2010年のセンター試験世界史Bで、第1問で中国の都市の出題問題があり、恥ずかしながらa,bが指す都市名が全く分からず、世界史Bを諦めて、何となくできそうな世界史Aに逃げました(当時、東大は世界史Aでも受験可能でした)。「そういや、東大の過去問も結構地図問題出てたな、なのにa, bの地名が分らないなんて。勉強不足だった。」とセンター当日に反省しました。いい教訓になりましたよ。地図問題は侮ってはなりません。ちなみに、センター試験後、都市の位置を確認したことは言うまでもありません。私が受験した2次試験に1問も地図問題が出なかったけれど、東大もやっぱり地図問題を出してきますよ。私の記憶にあるのは2000年の東大入試の第3問で地図問題が出ていたような。エフェソス、ニケーアと聞いてどこにあるかわかりますか?
(2)年号をしっかり覚えましょう。
日本で江戸幕府が開かれた頃の中国は何王朝?朝鮮半島はどうでした?西ヨーロッパは?東ヨーロッパは?と言われてしっかり思い浮かぶでしょうか?難関大学の入試問題では横のつながりを求めることが多いです。大学入試ではなるべく学んだことを万遍なく問いたいのか、広い時代、広い地域のことを問いたいのでそのような問題が作成されるのでしょう。
大学受験 物理編
河合出版 『物理のエッセンス 力学・波動編 熱・電磁気・原子編』
各単元の説明→問題演習の流れで構成されている参考書。文字通り、物理の『エッセンス』が効率よく吸収できるので、力学・波動編、熱・電磁気・原子編のどちらも究めれば、盤石な物理の基礎を築き上げることができるでしょう。
数研出版 『リードα 物理1・2』(教科書傍用問題集)
教科書のお供。基礎固めにどうぞ。
数研出版 『物理1・2重要問題集』
ご存知物理学習のバイブル。上記の問題集を一通り終えた方にお勧めの問題集。様々な入試問題を収録しており、この問題集を完璧に出来れば、中堅どころの大学物理には対応できるようになるでしょう。大学受験で物理を使うつもりの人は是非やるべき一冊。
東大受験 物理編
河合出版 『名門の森 物理 力学・波動編 熱・電磁気・原子編』
基礎固めが終わり演習により実力を高めていきたい方にお勧め。重要問題集、もしくは物理のエッセンスなどで基礎を完璧に仕上げたあとに取り組むと良いでしょう。特に物理のエッセンスとは密接にリンクしているので、セットで学習に臨むとなお良いかもしれません。収録されている問題はどれもレベルが高いのですが、解説が丁寧なのでしっかりと実力を付けられると思います。
数研出版 『リードα 物理1・2』(教科書傍用問題集)
教科書のお供。基礎固めにどうぞ。
数研出版 『物理1・2重要問題集』
ご存知物理学習のバイブル。上記の問題集を一通り終えた方にお勧めの問題集。様々な入試問題を収録しており、この問題集を完璧に出来れば、中堅どころの大学物理には対応できるようになるでしょう。大学受験で本格的に物理を使うつもりの方は是非やるべき一冊。
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