会議はしない。

昨日、仕事を終えて帰宅中に考え事をしながら、思い出したのがこの一連のツイートでした。

帰宅中にiPhoneを手繰りながら、内田先生のツイッターを遡り、該当するツイートを探し出そうとしたのだけれど、果たせず、断念しました。

今日、PCで調べてみたら、昨年の今ごろのツイートだったんですね。そりゃ、単純に遡ってもそこまでたどり着かないはずだわ。納得。

私たちの組織は、会議をしません。本当に、ここ10年くらい1度位しかしていないと思います。会議をしない理由は、議長役を務める人間(僕とか塾長とか)が、会議で決めたことを覚えておくのが苦手だから(笑)

よって、穎才学院で働く人たちには、自由に行動する裁量と予算行使権とが与えらます。

例えば、教材や書籍の購入についてです。

卒業生が寄贈してくれた教科書などをのぞくと、うちの塾にある教材や書籍は、僕が塾長から許可を得て買ったか、自腹で買ったかしたものです。

昨日も本年度の大学受験生たちが使う「赤本」をアマゾンで発注しました。その際、経営責任者たる塾長の判断を仰ぎましたが、それに要した時間は約10秒。

お昼寝中の塾長を起こして(←ごめんなさい)、アマゾンの発注ページを印刷した資料を見せて、事情を口頭で説明して、許可を願い出ます。

それに対して、塾長が「良いですよ」と許可を私に与えて、後はアマゾンでボタンをポチれば、発注終了!

なんて、スムーズなんでしょう。後で、たくさんの赤本が届いて「これなあに?」と問われたら、ふたたび私が説明しなおせば良いだけの話です。お昼寝しているのを邪魔して購入の許可をいただいたのだから、それが忘れられているということはありえます。当然です。

また、穎才学院にたくさん置いてある文芸書の類は、私が身銭を切って購入しています。文芸書を塾において、子供たちの読書に資するよう願うのは、あくまでも私個人の願いですから、ここで会社のお金を使うわけにはいきません。

ですから、これについては私個人の裁量で購入が可能になります。

また、講師が教材を購入したいというときには、講師から私にリクエストが届きます。その後、私が「総合的に判断」して購入の是非を決定するという段取りになるのですが、実際はリクエストがあれば大抵のものが購入されています。

こうして、穎才学院にはたくさんの書籍が置かれるようになるのです。

事務員についても、これと同じです。現在、穎才学院では7人の事務員と1人の経理スタッフがいます。ここのところ、急に増えました。本郷校で働いてくださるスタッフたちには、私から予算が事前に与えられています。その用途はそれぞれの自由に委ねられていて、事後に報告をいただいています。予算が無くなったら、僕が自分の財布からまたお金を出します。気が付くと、書棚に講師用のボックスが用意されていたり、ベランダを清掃するホウキとチリトリが備えつけられていたり、雨天に戸外で作業するときに必要なカッパが購入されていたりします。PCも2台に増えたし、トイレや水場に備えつけられていた布タオルが衛生面を考慮してペーパータオルに置き換わった。そういう変化を私は大歓迎しています。責任者の指示をまたずに、各員の判断により、それぞれが過ごしやすい環境が整えられていく。なんて、素晴らしいことでしょう。

まあ、長いこと仕事を続けていて、中には雇用者と労働者との間で自由に裁量が与えられているという認識を共有するに至らないという事例も、無いではありません。それは自由についての認識の相違や私たちの説明不足によるのですから、前者については残念と言うほかありませんし、後者については伏してお詫びするほかありません。

でも、ここのところ、講師も事務員も、みな健やかに働いてくださっているように見えます。それはとてもありがたいことです。

ちなみに、行動について、自由な裁量と予算行使権とが与えられているのは、塾生も同じです。

穎才学院では塾生の志望校選択や学習内容について干渉をしていません。お願いしているのは、「成績の報告」と「自分の時間割の点検」と「あいさつの励行」だけです。この3つがきちんと果たされれば、大学受験程度までなら、きちんとした結果が出ます。ほんとうに。

定期考査が返却されたら答案を塾に持ってきてカラーコピーする。模擬試験を受験したら、自己採点結果や返却された点票を報告・提出する。毎週、自分が受講すべき時間割の確認を欠かさない。時間割やスケジュールに問題があったら、必ず教務に報告する。塾のメンバー同士、きちんとあいさつを交わす。

これだけのことが出来れば、子供たちはきちんと成熟の階段をのぼっていきます。

内田先生がおっしゃるように「レッセフェール」(laissez-faire)つまり「成すに任せよ」というのは、きわめて有効なマネージメントの方針です。

というわけで、穎才学院では「できるだけ会議はしない」という「レッセフェール」は守られているので、後は「問題を発見しない」「問題はあっても解決しない」という状態の達成をめざすのです。

二流のマネージャーは、すぐに問題を発見したがります。そして発見した問題を解決したがってしまいます。そういう身勝手なマネージメントの仕方から、完全に卒業することができれば、穎才学院はさらに楽しく健やかな組織となることでしょう。そうなるようにします。がんばろー!

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