板橋区立小中、RST導入へ(東京新聞)

読み解く力でAI超える 板橋区立小中、RST導入へ

本ブログで既報の通り、板橋区は2019年度から74の全区立小中学校で、基礎的な「読み解く力」を測る「リーディングスキルテスト(RST)」受検を導入します。いよいよ連休明けから、RST受検が始まるようです。なお同区は3年間RST受検を続け、読解力を伸ばすための授業の開発を目指すようです。

やはり本ブログでは繰り返しになりますが、RST対策としてのドリル的学習や予想問題の運用は科学的に無意味なので、そういった便乗的商法や短絡的発想に基づく授業にはご注意ください。

なおRSTの開発・運用を行う国立情報学研究所の新井紀子教授が、去る5月5日のTBS系報道番組「サンデープロジェクト」で、このようなことをおっしゃっています。

「昭和、平成の時代に築き上げてきた『働き方』というのが根底から覆っていく。『AIに出来ないことが出来る人』は、引く手あまたになるんだけど『AIに出来るようなことしか出来ない人』は、なかなか職に就けない。その格差が広がる社会になることが、令和の時代の一番大きな課題」

情報学を専門としない一般の私たちも、できる仕方でいわゆる「AI」について理解する必要があると私は思います。

AIは意味を理解しません。AIは数学的仕組みで動いているだけです。

ですから、数学的作業は人間よりはるかに高速・高度に行えます。しかし、数学的理解がまだ及んでいない人間の意味理解について、AIはまったく手が及びません。

「意味を理解する」というのはどういうことか。まずはその意味を理解しようとするところから始めると良いでしょう。

AI(人工知能)と言語の関係について、楽しく学べる本として川添愛先生の『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』をここで改めて紹介いたします。

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