科学的理解と人文的理解

ある大学のAO入試対策をしています。

その試験には筆記試験があって、その試験は科学的内容の理解の確認を重視していると思われる内容の大問と人文的理解の確認を重視していると思われる内容の大問とで構成されています。

確かにその大学で学ぶ上ではその両方の理解が要ると思います。

科学について学ぶことになる学生に、人文的理解も求められることがあるのはなぜでしょうか。

「人文」とはhumanityのこと、人間の文化に対する学問を総合してそのように呼びます。人文学とか人文科学とか言うこともあります。

文化というのは、学問・芸術・道徳・宗教など、人間の精神の働きによって作り出されるものごとです。ここで「精神」とは人間の知的な働きの主体をなすものだと考えることにしましょう。

科学について学ぶ学生は、科学にだけ触れて生きるのではないでしょう。科学は非常に有用かつ重要な体系的知識ですが、科学で説明できることがらがないとは言えないことを科学についてよく理解する人たちは熟知しています。人文はそういった領域を対象にすることがあるものです。

その大学入試は各受験生について世界を充分に理解しようとする能力の程度を確かめているのだと私は思います。

その入試は医学部医学科の入試です。

医師の仕事は人間に関わる仕事に他なりません。そして自然やその一部としての人間について科学的に理解する必要がある仕事でもあると思います。そういった仕事を担う人を育てる大学の入試で科学的理解と人文的理解とが問われていることには重要な意味があるように思いました。

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