夏休みをむかえる時期に(受験生へ)

今日は塾の先生らしい話をします。(前にもそんな宣言をして、いつもの通り、塾の先生っぽくない話を書いてしまいましたが、大丈夫かな。)

受験学年のみなさんにとって、今はとても大事な時期です。

もちろん、毎日が大切なのはいつだって変わりありませんが、

① 夏休みをむかえる直前である、

② 受験学年になり数か月が経つ、

という理由で特に今の時期が大事です。

① 夏休みは学校の正課授業がない。

当たり前ですね。でも、ここが大事なんです。通常の時間割にある授業、つまり正課の授業がなくなります。ということは、通常通りの学校での学習サイクルが、一時的ではあれ、なくなります。

最近、夏休み中に学校で授業を行うところが増えました。その是非はさておき、そうだとしても、その授業予定は通常の時間割とは異なります。その意味で、通常通りの学習サイクルがとどこおるのは同じです。

その学習サイクルが受験生の学習で有効に機能している場合、そういったサイクルがなくなるというのは、学習がはかどらなくなったり、とどこおったりする危機だと言えます。

そういった理由で、夏休みは注意が必要です。

② 夏休み前になると、自分の実力がだんだんと見えてくる

たぶん、経験があると思います。この時期になると目標と現状の差がありありと見えてくるのです。

不安ですよね。ダメなんじゃなかろうかと、弱気になってしまうかもしれません。

でもね、そういう不安を抱えている人ばかりではないし、目標と現状の差が自分自身で理解できるというのは、自身と周囲の関係が客観的に把握できているということかも知れません。

そういう客観的認識には高度な知力が必要ですから、そういったことができているというのは、ポジティブに評価して良いでしょう。

とはいえ、不安なあまり、どうして良いのかわからなくなったり、何かを盲信したり、無暗に目標を変えたりするのは、合理的仕方ではありません。

そのような状態に陥っていませんか。

いかがでしょう。

心当たりはありませんか。

気になることがあれば、いっしょに考えを深めてみませんか。

参りますよ。

まず、①についてです。

学校というのはみなさんが思っている以上に重要です。

学校の授業なんて、どうでもいい。クソだ。そんなもの充分に聞かなくても、問題はない。後で××予備校の〇〇先生の授業を聴いたり、参考書で勉強したりするのだから。

そんなふうに思っている人はいませんか。

「クソな授業」の定義ってよくわかりませんが、学校の授業は重要です。たとえ、その学校の先生の話がわからなくても、です。

そんなのわかっているよ、という人もたくさんいると思います。でも、そう言える理由を確認しておきますね。念のためです。

学校の授業は重要だ。そう言える理由は、ひとつに、学校の授業はみなさんの学習の機会を保障しているからです。

××予備校に通っているみなさん、映像授業でおなじみの受験△▽△を利用して学んでいるみなさん、みなさんが予備校にいる時間と学校にいる時間、映像授業を見ている時間と学校の授業時間、どちらが長いですか。どちらが多いですか。

学校の授業だと思います。みなさんは学校で1日のおよそ1/3を過ごします。後の2/3のうち、半分くらいは睡眠などです。起きて自由に活動できる時間の半分くらいをみなさんは学校で過ごしているのです。もちろん、その全てが授業時間なのではありません。とはいえ、それなりの時間が授業にあてられています。そのようにして、みなさんの学習機会が保障されているのです。

学校の授業をないがしろにするというのは、結果的にみなさん自身の学習の機会をなげだすということになるのです。本質的に考えると、そういうことになりますよね。

はい。説明はお終い。

夏休みはそんな学校の正課授業がありません。夏休み中に学校で授業があるとしても、それは補い程度のもの。特別講習だとか、ナントカ特訓だとか名前が付いていても、やはり正課授業の時間割で過ごしている方が、豊かな学習の機会が保障されると言えます。

そういう意味で、夏休みはみなさんが他動的に学習する機会の無い期間です。

では、どのような注意が必要か。

答えはもう明らかですよね。

自動的な学習、すなわち自分で自分のことを上手くコントロールして学ぶことが重要です。

そんなの夏休みでなくても大事なのは変わらないのですが、夏休みはそういったことに特に注意してほしいと思います。

みなさんをコントロールするコントローラーがあるとします。

そのコントローラーをにぎっているのは、誰ですか。

難しく考える必要はありません。特別な才能が重要なわけでもありません。

みなさんが好きな仕方で構わないのです。

でも、みなさんのコントローラーをにぎっているのはみなさん自身あってほしいと思います。

命令や強制に基づいて行動するより、どうしてもそれをせずにはいられないという仕方でする方が、ずっと効果的です。当たり前ですよね。

夏休みは、そんな「当たり前」を大切にしてほしいんです。

いかがでしょうか。

誰かに命じられたことやもっともらしい理由をつけて提案されたことは、いくら一生懸命にしても、まじめにこなしても、

自分ですると決めたことをしているのとは違って、

たいした成長や成果につながりません。

他の人と同じことをする必要はありません。上手くいかないことがあってもかまいません。

ただ、大切なのはそれぞれがそれぞれの強みも弱みもいかすことです。

そういうことはきっとできると思います。どうでしょう。チャレンジしてみませんか。

② 上手くいかないと感じたときには

(1)しなければならないことを並べたてるより、できることからはじめましょう。

(2)どうすることが正しいか、調べたり考えたりするより、実際につづけられている仕方を大切にしてください。

(3)できなかった自分を責めても仕方がないので、できない理由をまずは自分と周囲の環境との中に求め、いくつかの理由が見つかったら、そういった問題点を自分自身の手で解消していきましょう。

いかがでしょうか。(3)だけ長い。

ご一考くださるなら、せっかくですから、それぞれについて、ひっくりかえして、良くないと思われる仕方について考えてみましょう。

(1)の反対
しなければならないことを列挙するばかりで、できることがあるのにしないままでとどまってしまう。

(2)の反対
正しい勉強法を求めて、それについて人に聞いたりネットで調べたりしているが、実際には上手く勉強が続いていない。

(3)の反対
勉強してこなかった自分を責め、自分はやってもできないのあと決めつけ、できない理由もらわからないままで、当然、問題点も解消されない。

ほら。

お先真っ暗でしょう。

というわけで、(1)(2)(3)の表の仕方をおすすめします。

いかがでしょうか。この記事は『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』という本に基づいて構成しました。

学校が夏休みに入ろうとしている時期、ご自身と学習との関わりについて、少し時間をかけて、丁寧にかえりみましょう。おすすめです。

無料体験授業お申し込みはこちら
穎才学院本郷校のご案内はこちら

Comments are closed