大学入試 11月以降にできること(物理)~センター過去問のレシピ~

1 「いまからセンター」
入試物理においては、教科書に載っているたくさんの公式をだいたい全て覚えていないと、解けない問題が出てきます。

しかも、ただ公式を暗記していれば良いということではありません。

問 以下の空欄にあてはまる文字を答えよ

などと言う問題は出ないからです。等加速度運動の公式であれば、物を落としたり投げたりしたときに、問題条件を元に「何秒後に落ちるのか」「どれくらい離れた場所に落ちるのか」「このときの速度はどうなっているのか」を考えなければなりません。

つまり、その公式の利用法を知っている必要があります。

そこで、基本問題集や教科書傍用問題集の「基本問題」とやらを使った演習が必要になってくるのですが、試験まではあと2ヶ月しかありません。

「今から全部やんの????」

「間に合うわけないじゃん!!!!」

「数学もやばいのに」

という不安もあると思います。その不安を煽るつもりは全くありませんが、残りの期間を有意義に使うためにも、効率的な方法で物理の基本公式・基本原理を理解する必要があることは間違いではありません。

そこで有益な方法は…・・・

センター試験の過去問を解くこと。

「いや、待てよ」

「いまやっても解ける訳ないじゃん」

「年末年始にむけて取っておきたい……」

おっしゃるとおりです。

しかし、センター物理は数学や英語と違い、

①聞かれている内容がセンター独特ではない

②解く時間に余裕がある、という点があるのです。数学や英語は時間勝負で出題形式・内容が独特ですから、規定時間内にセンター形式の問題を全部解くためにたくさんの練習が必要です。それこそ赤本に載っているセンター試験の過去問の分じゃ足りずにマーク模試の過去問まで使うくらいに。

しかし物理は上であげた2つの点から、

わざわざ60分測って試験本番のつもりで解く必要性は低い。

だから、今のうちから問題集感覚で使って全然問題ないわけです。

では、なぜセンター過去問なのか。

それは、

①ふつうの問題集よりも少ない問題数でその単元に穴があるかどうかがチェックできると同時に、

②問題は大学入試センターが作ったものなので、高校卒業レベルで要求される物理学の事項を満遍なく取り扱う良問がそろっている

からです。

というわけで、これから、センター過去問を利用した演習をし、穴を見つけて補修工事をしましょう。

2 具体的な活用法

「センター過去問を解こう」

前章でそう書きました。

「でもどう解けば良いの?」

「いつもどおり試験として解くのはダメなの?」

ダメです。

模試感覚で60分測ってやる。

分からないところはエンピツころころ。それでは意味がないです。(それは直前期にやってください)

先ほども言ったように、問題集感覚で解くことが大事です。

具体的には、

①ノートを用意し

②図を描いて、必要な数値や文字は図に書き込んで

③その下に計算過程と日本語での説明を書いて、読む人に対して自分がどう考えたのかを追跡できるように、時間を測らずに解く。

④答え合わせをする。

⑤間違ったもの、あやふやだったものの解説を読み込む。そこに出てきている公式を教科書や参考書で確認しておく。

という手順です。

「計算過程と日本語での説明」ですが、これは数学で記述解答を書くようなつもりでやってください。余裕があれば、

⑥間違った問題の解説を写経

もやるといいでしょう。ただし考え無しに写経するような仕方はやめてください。「写経」は、その問題ごと理解し(≠丸暗記)、類題を解けるようになることを目的に行うべきです。

使う過去問題ですが、是非赤本の一番昔の問題からやってください。

最近の方の問題は、センター直前期にセンター試験のための練習をする際にとっておいて下さい。

(わざわざ60分測って試験本番のつもりで解く必要性は低い、と書きましたが全くないわけではありません。センター試験直前には勿論試験本番のつもりで60分かけて問題を解く練習が必要です。)

3 これをするとなにがいいのか

先にも言ったように、この方法を取る意義は、

大学入試センターが作った良問を一通り解くことで、少ない問題数で効率的に穴を見つけ出し直ちに補修する

ところにあります。

解けなかった問題は穴になっている部分ですから、解けなかった問題丸ごと理解し、教科書を読み込んで関連公式を頭に叩き込みなおして、補修することができます。

また、この方法の目標はセンター試験を解けるようになることではありません。エンピツころころや「この選択肢はそれっぽいな」では通用しない、答えを自分で考えて書かなければいけない二次・私大の問題を解くために必要な、教科書に載っている事項をマスターすることです。

勿論単年度では出題されない範囲や事項もありますので、何年分かやる必要があります。

今年度の赤本には1999年から2018年までの20年分が掲載されているはずですから、クリスマスまでの1ヶ月強で99年から08年までの10年分くらいができるといいでしょう。

また、光量子仮説や原子物理に関しては出題範囲から外れた年もあるので、その分は一般的な問題集で補う必要があります。

結構大変かもしれませんが、闇雲に基本問題集をこなすよりもずっと効率的だと考えます。のこりの期間、風邪等に気をつけて最後まで駆け抜けてください。応援しています。

無料体験授業お申し込みはこちら
穎才学院本郷校のご案内はこちら

Comments are closed