模擬試験の受験

模擬試験の結果がかえってきたら、みなさん、どうしていますかね。今日はそんな話。

先生役の「なめこ」といろんな動物たちが出てきます。みなさんはどのタイプかな?

① うさぎさんの場合
なめこ「模擬試験の結果がかえってきましたね。うさぎさんはどうしますか?」

うさぎ「隠す」

なめこ「え?」

うさぎ「隠す。隠蔽する」

なめこ「親にも先生にも見せないの?」

うさぎ「うん」

なめこ「…。まあ、いいや。でも自分でちゃんと分析するんでしょ?」

うさぎ「しない」

なめこ「…。そ、そう。気が向いたら、見せてね。無理強いはしないけど」

うさぎ「…」

なめこの所見 
うさぎさんは結果を隠してしまいます。隠すのは自由だけれど、自分自身でも結果の分析をしないみたいだし、結果をこれからに活かすようにするのは難しいかも。せっかく、テストを受けたのなら、結果を今後の学習に活かすようにしてほしいなあ。

② たぬきさんの場合
なめこ「模擬試験の結果がかえってきましたね。たぬきさんはどうしますか?」

たぬき「反省します」

なめこ「どのように反省するのですか」

たぬき「…」

なめこ「例えば、ほら、前のたぬきさんの模擬試験の成績。この結果をもとにたぬきさんはどんな反省をしたの?」

たぬき「…」

なめこ「えーっと、反省はしたの?」

たぬき「しました」

なめこ「じゃあ、どんな反省をしたのかしら。教えてくださらない?」

たぬき「…。わかりません」

なめこ「そっか。じゃあ、どこに問題があるのか、どのようにすれば問題が解消されるのか、いっしょに考えてみよう。そして、できるだけそれを言葉にしてみようね」

たぬき「…。はい」

なめこの所見
たぬきさんは言語化が苦手みたいです。苦手なのは構わないのだけれど、反省したとは言っても、その内容が言語的に理解できていないと、その後の学習にそれを活かすのは難しいなあ。時間がかかっても、省みた内容を言語で理解するように促したり、支援したりしたいね。

③ やぎさんの場合 
なめこ「模擬試験の結果がかえってきましたね。やぎさんはどうしますか?」

やぎ「結果が悪くて怒られました。次は怒られないようにがんばります」

なめこ「そうなんだ。がんばるというのは、どの科目についてどのようにがんばればいいのかしら。」

やぎ「できなかったところができるようにがんばります」

なめこ「…。そうだね。どんなところができなかったの?」

やぎ「むずかしい問題」

なめこ「本当に?じゃあ、難しくない問題は全部できたの?」

やぎ「…」

なめこ「考えこませて、ごめんね。でも、大切なことだから、考えてほしいんだ。難しい問題と難しくない問題の区別って、結構たいへんだと思うんだ。だから聴くのだけれど、やぎさんは『できなかった問題=難しい問題』のような捉え方をしていないかな?」

やぎ「そうかもしれない」

なめこ「そうか。わかった。では、実際に答案を見て、分析しよう。やぎさんはどんなところで失点したのかな?」

なめこの所見
やぎさんはがんばろうとしているようだけれど、どうすれば点数が高くなるのか、目処が立っていないみたい。できなかったところについて、次はできるようにしようと思っているみたいだけれど、そのために必要な「どうしてできなかったのか」の分析が不足しているようだね。このままだと、努力しても効率が悪いから、もう少し効率を良くしたいなあ。

④ とんびさんの場合
なめこ「模擬試験の結果がかえってきましたね。とんびさんはどうしますか?」

とんび「間違えた箇所について、間違えた理由は分析できました。失点箇所の約20%は未習の内容、そもそも学習していない、知らないところだったので上手く解答できませんでした。残りの8割のうち、半分くらいはもう一度チャレンジすれば解けそうな問題でした。焦って解けなかったのか、テスト中の集中力が足りないのか、失点した理由はわかりませんが、今の私の学力で充分に正解可能です。残りの箇所について、次回はできるように努めます」

なめこ「なるほど。そうするととんびさんは今回失点した箇所の約60%は得点する目処を立てられているね。ところで、とんびさんは今回のような試験でいったいどれくらいの得点が必要なんだい?」

とんび「??」

なめこ「もちろん、どこまでもとんびさんが学力を高めた方が良いとは思うけれど、時間は限られているし、とんびさんの体力にも限度があるから、さしあたっての目標というのが分かった方が、それにあわせて効率よく学べると思うんだ。そもそも、どこまでも学ぶというなら、模擬試験を受験する必要もないしね。とんびさんは何かしら、受験に関する目標があって、それで模擬試験を受験したのでは?」

とんび「そうなの。目標がある」

なめこ「なら、その目標を実現するために、より具体的で詳細な計画や対策を立ててみようよ。とんびさんは細かく結果を分析できるみたいだから、そういったことも難しくないのではないかな」

なめこの所見
とんびさんは結果を自分なりに分析する習慣があるみたいです。失点した箇所について、次回以降で失点を減らすにはどうすればよいか、ある程度まで独力で考えられるようです。そこまで考えられるなら、とんびさん自身の具体的な目標に合わせて、よりパーソナルな、より詳細な対策が構築できそうです。

穎才学院にはさまざまなタイプの塾生が通っています。講師のタイプもさまざまです。

どんなタイプの方がいらしても、いいと思います。当たり前ですね。

入学試験に挑戦するとき、そういったタイプに基づく特徴がアドバンテージになったり、ディスアドバンテージになったりすることがあります。

これは特定のタイプに基づく特徴に問題があるというわけでも、劣っているというわけでもなく。入学試験が一定のタイプに拠っているからです。

入学試験にも、さまざまな種類がありますね。

筆記試験、面接試験、書類審査などがあります。

筆記試験だけ見ても、出題される問題の傾向が「知識や理解」に基づいたものだったり、「論理的思考による解答」に基づいたものだったり、「創造的思考による解答」に基づいたものだったりすると言われます。

そうなのかもしれません。でも、そうではないのかもしれません。

いずれにしても、筆記試験というのは制限時間の中で、同じ設問により「優れた解答の仕方」をした人が評価される仕組みです。ですから、時間をかけてゆっくりと物事を考えたり、途中でうまくいかないといちからやり直したくなったり、そもそも失敗することが予想されると絶対にやりたくないくらいの気持ちになったりすす、そういったタイプの方にはなかなか向きません。

でも、それはそういったタイプが問題なわけでも、何かと比べて劣っていると考える必要があるわけでもありません。私はそのように考えています。

繰り返しますが、いろんなタイプの方がいらっしゃるのです。

それが当たり前なんです。

ですから、なるべくそういった違いを上手く理解して、そういう違いを個性として活かす方法を模索するようにつとめています。

できないことはできなくていいんです。

なかなかできないことは時間がかかって当たり前です。

入学試験のタイプを個人にあわせて変えるわけにもいきません。

こちらも変えられないし、あちらも変えられない。だから難しいのですが、そういったときにどうするかを考えることを私たちは重視しています。

模擬試験の受験ひとつをとっても、その仕方は実にカラフルです。

明日は大学受験生を対象にしたマーク模試があります。

台風の接近が心配ですが、みなさん無事に受験を終えてくださいね。

その受験の仕方も多様、成績も多様、そいった多様性を活かしていく方法を私たちは考えます。

共に考えていきましょう。

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