2010年5月18日
中間テスト対策 FL始まる!!
こんにちは穎才学院(えいさいがくいん)事務の三技諒(桜丘高校出身)です。
日に日に夏らしくなり、まもなく梅雨に入ろうとしています(´・ω・`)
と、同時に各中学・高校で中間テストが始まりました。
テスト期間中、穎才学院ではテスト対策をしっかりすることができる“Free Lesson(通称:FL)”が受講できます。(注:各学校の試験期間により生徒によっては多少前後することがあります。)
FLは追加料金などは一切かからず、テスト勉強中に発見した“解らない問題”の解説などを講師にしてもらうことのできる制度です。
「直前に聞いたところが出た」などFLで滑り込みをした生徒が…
毎日遅くまで自習室で勉強したり、納得するまでFLで先生に質問したりと一生懸命勉強に取り組んでいる生徒たちが多く見受けられます。試験で良い成績を残すのではないかと今からとても楽しみです。
2010年5月10日
『竹取物語』「かぐや姫の誕生」 現代語訳
今となっては昔のことだが、竹取の翁という者がいた。野や山に分け入って竹を取っては、さまざまなことに使った。名前を讃岐の造といった。その竹の中に、一本の光る竹があった。不思議に思って寄って見ると、筒の中が光っている。それを見ると、三寸(九センチメートル)ほどである人が、たいへんかわいらしい様子で座っている。翁が言うことには、「私が毎朝毎晩見る竹の中にいらっしゃるのでわかった。子になりなさるはずの人であるようだ。」と言って、手に入れて、家へ持って来た。かわいらしいことはこの上ない。たいそう幼いので、籠に入れて育てる。竹取の翁は、竹を取ると、この子をみつけてから後に竹を取ると、節の両側の空洞の一つ一つに、黄金が入った竹を見つけることがたび重なった。こうして翁は、だんだん豊かになって行く。この子は、育てるうちに、すくすくとどんどん大きくなる。三ヶ月ほどになるうちに、一人前の背丈である人になったので、髪上げなどあれやこれやとして髪上げをさせ、裳を着せる。帳台の中からも出さず、大切に育てる。この子の顔だちが清らかで美しいことは、この世にまたとなく、建物の中は、暗い所がなく、光が満ちている。翁は気分が悪く苦しい時も、この子を見ると、苦しいこともなくなってしまった。腹立たしいことも紛れた。
『古今著聞集』「大江山」 現代語訳
和泉式部が、保昌の妻として丹後の国に下ったときに、京で歌合があったが、小式部内侍は、歌合のよみ手として選ばれてよむことになったが、定頼の中納言が、からかって小式部内侍に、「丹後へおやりになったという人は戻って参ったか。」と声をかけて、局の前を通り過ぎなさったところ、小式部内侍は、御簾から半分ほど出て、直衣の袖を引き止めて、大江山、生野という所を通って行く、丹後への道が遠いので、まだ天橋立を訪れたことはございません。そのように、母のいる丹後は遠いので、まだ便りもございません。
とよみかけた。思いがけないことであきれて、「これはどういうこと。」とだけ言って、返歌にも至らず、袖を振りきってお逃げになってしまった。小式部は、このことから歌人としての世の評判が出て来たそうだ。
2010年5月 8日
『十訓抄』「文字の一つ返し」 現代語訳
成範の民部卿は事(=事件:平治の乱、権力者:平清盛、後白河上皇)があった後召還されて、宮中に参上なさった時に、昔は女房の入り立ちであった人が今はそうでもなかったので、たくさんいる女房の中からある女房が昔を思い出して、
雲の上(宮中)は、以前(あなたがいた頃)と変わらないけれど
(あなたが)見た、玉だれの中が見たいですか。
と歌を詠んで(御簾の下から)出したので、返歌をしようと灯炉のきわに寄った時に、小松の大臣が参上なさったので、成範は急いで立ち去ろうとして
灯炉の火のかきあげの木の端で、「や」という字を消して、そばに「ぞ」という文字を書いて、御簾の中へ差し入れて出て行かれた。女房がそれを取ってみると、文字一つで返歌をされていたのはめったになくすばらしいことだった。