2015年 大学入試センター試験 数学2B(新課程) 解答
新課程になり、数学2の範囲変更に伴って試験問題にも変更が行われたが、そこまで大幅な変更があったわけではなかった。全体を通して問題一つ一つは決して難しいものではなかったが、計算量が非常に多いことや、出題の仕方が特殊であったことを考慮すると難化したと言えるだろう。各分野の基礎がしっかり定着していないと解けない、時間を気にせず落ち着いて解けば簡単だが、試験として時間を計って解くと難しい、といういかにもセンター試験らしい問題だった。
必答問題は第一問で三角関数・指数計算、第二問で二次関数の微積分と内容に変更は無かった。しかし、双方計算量が非常に多く、時間をかけすぎてしまった人も多いと思われる。
第一問では例年通り加法定理を用いた計算が出題されたが、出題の仕方が受験者にとってあまり見たことがないものであったこともあり、基本がしっかり身についている者のみが得点できる問題だった。指数計算はこの試験の中では難易度の低い問題であり、ここは確実に得点したい問題であった。第二問でも例年通り二次関数と微積分についての出題となった。微分の定義が問われたこと以外は昨年以前と大差は無かった。ここが今回の得点源であったと言えるかもしれない。
選択問題は第三問から第五問の中から二問解答する形式で、第三問が数列、第四問がベクトル、第五問が確立と統計からの出題であった。第五問に変更が加えられているが、多くの受験者には影響はなかったと思われる。双方計算量は多かったが基本が身についていて、ある程度の計算力があれば解き切ることができる問題であった。