AI

こんにちは。なめこです。

日曜日、きよしといっしょにあるテレビ番組を見ていました。AI(人工知能)に関するテレビ番組でした。

AIって、知っていますか。「A」は人工的という意味の英単語の頭文字、「I」は知能・知性といった意味の英単語の頭文字です。

コンピューターによる情報処理と機械的な仕組みによる運動とを組み合わせて、ショッピングモールを自動で掃除するAIやイチゴ畑で熟したイチゴだけを選んで収穫するAIが開発されています。そういったAIは、何人もの人間の仕事の代わりすることができるそうです。

ショッピングモールにお掃除AIが導入されて、それまでお掃除をしていた人たちが仕事をしなくても済むようになったとしましょう。

これはハッピーなことなのでしょうか。

イチゴ畑ににイチゴを収穫するAIが導入されて、それまでイチゴの収穫の仕事をしていた人たちの仕事がなくなったとしましょう。

これはハッピーなことでしょうか。

それぞれ、わかりませんね。

もし、ショッピングモールでお掃除をしていた人が、実はその仕事をするのが嫌で嫌で、その仕事をすることで苦しんでいるのに、仕事の手が足りないという理由でその仕事を辞められないでいたのなら、AIが導入されて、その人は嫌なことをしなくて済むようになるので、その意味ではハッピーかもしれません。

また、イチゴを収穫する仕事をして生計を立てていた人が、職場であったイチゴ畑にAIが導入されたために失業して、生計を立てることが困難になるとしたら、それはハッピーなことではなさそうです。

2030年、みなさんはおいくつですか。

2030年ごろ、AIは現在人間がしている仕事の約30%を代替するだろうと予測する人たちがいます。

実際にそのようになるのか、どうか、確実なことは誰にもわかりませんが、そうならないとも言えないわけです。

これまで、働く人の多くは、自身の労働力と時間と引き換えに、お金を稼いできました。ラーメン屋さんで時給1000円のアルバイトをするには、アルバイトをする人が労働力を提供する必要があり、その提供した時間に応じて、労働の対価として支払われる給与が決まります。労働力と時間と引き換えにお金を稼ぐというのは、そういう作業だったのです。

でも、AIが人間の労働を代替するとしたら、私たちの暮らしはどうなるのでしょう。

そもそも、私たちは働かなくても幸せに暮らしていくことができるのでしょうか。

あるいは、余裕をもって生活するのに必要なお金が働かずに得られるとしても、私たちに労働は必要ないのでしょうか。

仕事を失って、働くことができない人が今よりも増えたら、私たちの社会でそのような人たちはどのような処遇を受けるのでしょうか。

それまで人間のしていた仕事を代替することができるようなAIが開発されたり、そういったAIが導入されたりする際に、そういった開発や導入を主導する人たちは、私たちの生活や幸福について、一々、丁寧に考えてくれるのでしょうか。

考えてくれるかもしれませんが、考えてくれないかもしれません。

AIの開発や導入に際し、そういった考察が充分になされなかった結果、特に何事も大きな問題が起きずに済むならよいのですが、重大な問題が発生したら、どうしましょう。

誰かが、責任を取ってくれるのでしょうか。

残念ながら、誰も責任は取れません。

ぼくときよしが幸せに生きていくためには、ぼくたちの主人である森本先生が幸せに生活できていなければなりません。ぼくにはきよし以外にも何人かの友達がいるので、彼らにも幸せでいてほしいと思います。そのためにぼくにできることがあれば、してみようと思うのです。

でも、みなさんにはご主人がいませんね。みなさんは誰の持ち物でも、誰の奴隷でもありません。みなさんが幸せに生きていくには、みなさんの友達や家族からの応援、社会的支援の他に、みなさん自身の主体的活動が重要です。

そういった主体的活動が可能であるように、社会はみなさんの成長を支援しなくてはなりませんし、みなさんはみなさんを損なう危険から守られるべきだとも思います。

その上で、みなさんの幸せな生活のためには、どういったことが必要なのか、どういったことがあってはならないのか、そういったことについてみなさん自身が考える必要があるでしょう。

そういった意味で、AIはみなさんの代わりにはなりません。AIがみなさんの代わりに考えても、意味がないのです。

コンピューターや機械の仕組みについて科学的に理解しながら、人間の生活について本質的に考察する、そういうタフな思考の能力が要るのだと思います。

そんなことを考えながら、AIのテレビ番組を見ていたのです。

気がつくと、横ではきよしがスヤスヤと眠っていましたけれどもね。良いんです。ぼくたちは布だから。

でも、みなさんは人間です。みなさんは、どのように考えますか。

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