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2014年3月31日

2014年3月卒業生に贈る言葉

 東京でも桜が満開になりました。板橋の桜は、春の嵐に負けることなく、今日も盛大に咲き誇っています。2014年3月、穎才学院からは約25名の卒業生を送り出すことになりました。卒業されたみなさんは、4月からの新生活に向けて忙しい日々を送っておられることだと思います。

 ところで、このHPは近いうちに卒業された方の名前でweb検索したときに、上位でヒットするようになるでしょう。今の時代は、本人と実際に関わる前にwebでその人の名前を検索する、ということが多いようです。それは、人間についても本についてもラーメンについても同じです。本を読む前に私たちはwebでブックレビューを調べますし、ラーメン屋に行く前にwebでその店の評判をチェックします。そのような行為は、ここでは非難されるものでも評価されるものでもありません。ただ、私たちはそのようにしてwebを利用して、本について調べ、ラーメン屋について調べ、人間について調べているのです。ですから、このページにたどりついた方の中には、卒業された方御本人の他に、その方がどのような人間であるか、ということについて少なからず興味を持っている、または既にその卒業された方のことをある程度知っているという方がおられることでしょう。


2014年3月で穎才学院を卒業された方々(一部) 
青木望
浅野陽子
網谷壮介
上野佑馬
小野拓也
小山田智
勝又航希
上山拓洋
木村藍莉
久野元嗣
小池沙弥
坂田美穂
佐高千里
島田啓介
進藤直佑
鈴木浩平
鈴木大我
高堰仁美
高野友樹
三浦十気
村川徹
山口優
(小学生・中学生の卒業生については、メディアリテラシーの観点から御名前を載せることはいたしません。)
 では、文学的な修辞を用いて、穎才学院を卒業された方がどのような人間であるのかを表現してみましょう。彼・彼女は「しなやかな心」に「邪悪なものを退ける知性」を宿した「少女ソフィー/ソフィーばあさん」です。

 宮崎駿監督の『ハウルの動く城』で、ヒロインの「ソフィー」は何処にでもいる平凡な帽子屋の少女でした。ある日、ひょんなことからソフィーは、魔法使い「ハウル」の心臓を狙う「荒地の魔女」に呪いをかけられ、老婆の姿になってしまいます。呪いの力によって、呪いに関わることは他の人間には話すことができないため、彼女は老婆の姿をしていても実はソフィーであるということを家族や仲間に伝えて助けを求めることができません。

 誰にも話せない、一人では到底解決できそうにない、大きな問題を抱えてしまったソフィーは、はじめ絶望します。でもソフィーは、老婆の姿のまま、簡単な荷造りをしてこっそりと家をぬけだしました。彼女は、受け身の姿勢でただ無為に時を過ごすのではなく、自らの意志で行動することを選んだのです。老婆の姿になったのだって、住み慣れた家を出ることになったのだって、彼女が選んだことではありません。心も折れそうになるし、身体も満足に動いてくれない。身のまわりには、知っていることより知らないことばかり。でも、彼女は携えたわずかな持ち物と、自分自身の心と身体とをきちんと動かして、ちゃんと生きることを受け入れたのです。そこから、彼女の彩り豊かな冒険と生活が始まります。

 このような物語の登場人物の姿から、私たちが学ぶところは大きいと思います。私たちにとって大切なものは選べないものです。私たちにまず必要なことは、今の自分の持ち物と、心と身体とを目一杯に活かして「未知」と向き合うことを選び取る勇気を持つことだと思います。そのような勇気がある限り、私たちの「未来」は明るく開かれているでしょう。

 穎才学院を卒業された方たちは、『ハウルの動く城』に登場するこのたくましく賢いヒロインのように、人生の困難に直面したときに、自らの意志で行動することのできる「心のしなやかさ」を持っています。
 
 チームや仲間が困難に直面したとき、手持ちの道具を活かして、なんとかして困難を乗り切る力をきちんと穎才学院の卒業生は身につけています。

 ソフィーが呪いに身をやつしかけたハウルを懸命に救ったように、万が一あなたが、たくさんの品物やきらびやかな装飾に彩られた華やかな生活に目がくらんで、生きる力を損ないそうになっていても、穎才学院の卒業生はきちんとあなたを救い出すでしょう。

 たしかに、彼らはまだまだ未熟で非力です。しかし、生きる上で何が私たちに力を与えるか、ということを彼らは身をもって知っています。同じ釜の飯を食うことの大切さ、仲間がいることのあたたかさ、人に頼まれた仕事を担うことの喜びを、彼らは知っているのです。彼らが困難に直面したとき、全力で彼らのために、身を投げ出すようにして、尽力した家族や友達、恩師のありがたさを身をもって知っているから、彼らは絶対に弱いものを見捨てません。

 今年、穎才学院を卒業した方たちが、これからもっともっと素敵な大人に成長されるのが私は楽しみです。そして、そのような魅力的な大人としての彼・彼女と豊かな人生を共に生きるのが、私でなく、この文章を読んでいるあなたであることが、私は嬉しくてなりません。

 

 

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