【新版】東大生おすすめの参考書

「東大生おすすめの参考書」をバージョンアップしました!

こんにちは。穎才学院教務部長の森本新芽ともうします。「はじめまして」の方も多いですよね。よろしくお願いいたします。

本ページは既存の「東大生おすすめの参考書」というページをバージョンアップしたものです。

本HPのページ「東大生おすすめの参考書」は開設以来、実におおくの方にご利用いただいています。加えて本年4月から、穎才学院の講師に対して参考書紹介の原稿を募ったところ、実にたくさんの紹介をいただきました。

その原稿を読んで見ると、どれも面白いものばかり!

塾内だけで所蔵しておくのはもったいないので、こちらでみなさまにひろくご披露いたします。

「FOCUS GOLD」啓林館

本著の最も特筆すべき点は、その解答解説の詳しさである。一般的な数学参考書にありがちな、途中過程のない答えの値だけしかない問題が存在しない。学校の授業を全く聞いていなくても、本著の解答を前から詰まる事なく読んでいける。なぜなら読者の詰まりそうな所に注釈が付いていたり、解答の方針が解答本編の前に事細かくかかれているからである。すぐ下に詳細な解答のついている例題と、例題一問ずつそれぞれに付属する練習問題で一ページが構成されている。(練習問題にはなんと別冊で解答がついている。もちろん超詳細に、である。)

大学受験初級~中級レベルは例題、練習、章末問題でカバーできる。それらを攻略すると難度の上がる演習問題などが収録されている。これは基礎を踏まえた上で思考力の試される受験上級レベルにあたる。

本著を隅から隅まで完璧に理解し、解けるようになったら、東大理系数学程度なら優に合格点に到達すると言っても過言ではない。
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典型的な問題集。初級~中級者向け。問題数をこなすよりも、むしろ、少ない問題数で基本を学びたい場合に適している。

各章ごとに例題と丁寧な解説、対応する練習問題がついている。

末尾には章を横断して応用問題が付いている。基本的に各章の例題を解いていればできる問題ではあるが、計算がやや煩雑な問題が多い。

市販の問題集の多くがメモ書き程度の解説や答えのみに終始している一方で、丁寧な解説が付いているのが魅力である。しかし、丁寧であるがゆえに意欲を持って取り組まなければ量に圧倒されるかもしれない。本書は数学が苦手な人にとっては解き方の一例を説明してくれるものとして、得意な人にとっては基本事項を解説する書物として役に立つだろう。

答えが丁寧ではあるが、それを丸暗記してはいけない。問題を解いた後解法を見る際に、できるだけどういう思考プロセスを経ているのか、どういうモチベーションで解いていっているのかを考えて欲しい。

本書の簡単な使い方
①例題を解く(下の解説をチラ見しても構わない)。②解説を参照(ポイントだと思うところはノートにメモしておく)。他の問題で似た様な解き方をしたことはないか、数字を変えて出されても解けるかなどを念頭において、できるだけ本質的なポイントを挙げるのがよい。
③練習問題を解く(解説は一切見ない。例題が身についているのかを確認する)。④間違えた問題をもう一度やり直して全て出来るようになるまで該当の章の例題、練習問題を解く。
⑤数週間後に章末のまとめ問題を解く。(少し時間を置いて難易度が高めの問題に挑戦する。この時分からなければ、適宜例題を参照してよい)

「FOREST」

英語の受験参考書として最も有名。理由は文法を細かく網羅的にカバーしているからだ。

細かすぎて必要のない知識もちらほら。

だから、講師の人から、知識の優先順位をつけて教わるのが効率的であると思う。文法は体系的に覚えないと意味がないから、その知識体系にも注意して勉強したい。

「基礎 英文問題精講」

この本はかなり有名。初版から35年間、多くの受験生がこの本のお世話になっている。

この本を手に取り、開いて見た時、まず感じるのが、この本のどこが「基礎」問題なのかという疑問だ。一通り大学受験を終えた人間として、このレベルの読解ができれば、大学受験の読解力として十分すぎるということは保証できる。だから、「この本を読める」ということを目標にして受験に取り組むのもアリだと思う。

この本の利点として、文章が1~2文でまとまっており、ボリュームが軽く、取り組みやすい。英語の長文を読むことに億劫さを感じている人にとってはおすすめだ。

もう一つの利点として、英文の難しさは単語の難しさとか文法の複雑さだけではなく、そもそも英文の内容が日本語で書かれていてもレベルが高いのかどうかにも起因するという点に気付けるということだ。

英文を初め見たときに抱いた印象とは大きく異なった意味が正しい理解だったという場合が多くある。英文読解の大きな躓き要因である。意味内容の「決めつけ」から自由になり、この英文を書いた大人が何を言いたいのかを感じとる感性を鍛えられる名作だと思う。

「基礎英文法問題精講」旺文社

本著の特徴はまずその本のサイズにある。文法の問題集なのに小さいのだ。一般的な英単語帳のサイズである。よって電車の中でも片手で開けることから、周囲の邪魔にならず学習できる。

次にその内容である。正直言って発展レベルである。基礎を学びたい者は他の参考書を選ぶべきだ。

この問題集は、受験生があいまいにしがちな、微妙な違いについて詳しく書かれている。まるで重箱の隅をつつくようないやらしい問題ばかりである。中途半端な文法知識で挑むと簡単にはじき返される。

しかし、解答解説にはその微妙な違いが明白になるよう、英文を2つ並べて比較するなど、創意工夫がなされている。自分の英文法的未熟さが露呈され、逆に清々しい気持になるような、英文法中級者には是非一読されたい良書である。

「教科書」数研出版

ある程度数学の問題の練習をこなして来た高校生に改めて数学の教科書を読むように言うと、決まって嫌な顔をする。教科書なんて簡単だと思っているからだ。確かに載っている問題をただ解いて答えを出すだけなら簡単である。しかし教科書の本質はそんな所にはない。教科書を読ませたい理由は、言葉や記号の定義を本当に理解できているか、公式をちゃんと理解できているかを確認して欲しいからである。特に公式の証明をよく読んで欲しい。たまに公式の証明がそのまま入試問題に出るからという理由も一つだがそれ以上に、教科書の証明は完成されている。どういうことかというと、証明に書かれている言い回しや、改行などの場所をまねて欲しい。すると見ばえの美しい証明が書ける。さらに教科書の証明の考え方は一見難しそうに見える入試問題を解くベースとなる。教科書の証明を応用すると解けたりするのだ。改めて、教科書を隅から隅まで読んで見ると新しい発見が多いものである。

「現代文と格闘する」河合塾

本格的に難関校を目指す人にとって入門書となるべき一冊。この本を読むことによって、受験時代の私は、「ただなんとなく」現代文を解いていた次元から、「論理的に」解いていく次元に移った。この本を手にとると、一発でわかるのが、やたら解説が細かいこと。その詳細な解説によって、何故その答えになるのか?についてとても深く説得される。

現代文の底力を上げるためには、文章を読む量というよりは、一つ一つの文章を深く理解する「質」的な勉強が効果的であるが、この参考書ほど、文章を深く解説するものは少ない。

従ってこの参考書の解説を理解すること自体に少々読解力が必要であるが、HighLevelな大学を目指す生徒には必須だと考える。

また、深い解説と同時に要約の模範例ものっているから、解説を読み終えたら、要約することをおすすめする。この本を消化できれば、飛躍的に現文能力は上がるはずだ。

「詳説世界史研究」山川出版社

使用教科書はなんでも良いが、三百~四百字以上の論述が出題される大学を志望している受験生は+αでこの参考書をおすすめする。通常使用している教科書より深く歴史の因果関係を知ることができ、論述のエッセンスを吸収できる。

「世界史B」東京書籍

よく世界史は山川の教科書が最重要だと言われている。しかし、個人的にはこの東京書籍の方が以下の3点の理由から優れていると考えている。

1つは東京書籍の方の表現がよりわかりやすいという点だ。正直、どの文章を読みやすいとするかは個人差だと思う。そもそも文章の読みやすさは、文章に使われている言葉と自分の脳との相性だと思う。わかりやすく説明すると、よく学者の人の話をきくとき、なんであえて難しい言葉選びをするのか疑問に思う場合があると思う。あれはあえて難しくしているのではなくて、その人の脳のレベルに合わせたレベルの言葉が出てきているのだ。つまり、その人にとっては脳に負担のない言葉を使っているだけの話であって、その学者的な脳を持ち合わせていない我々にとっては理解するのに負担が生じてしまうのだ。

話がそれたが、山川出版の方が筆者の言葉のレベルが高く、東京書籍の方が易しく書かれている。文章を料理に例えるなら、東京書籍は難解なフランス料理なのではなく、味のわかりやすい定食だ。だから脳にとっても食べやすいから、頭にどんどん入る印象がある。

2点目は世界史の繋げ方だ。これだけでは意味がわからないと思うので、この前提を共有したい。つまり、世界史とは、個々の数多くの事件とそれらの繋がりによって構成されている。(まるで納豆のように)世界史は一つの時期に重要な事件がインドやヨーロッパ、中国などで同時に起こり、それらが相互関連しているので、各国の歴史という縦の歴史と地域をまたぐ横の歴史があって、それらを一つ一つ説明することができない。先ほどの納豆の話を出すならば、納豆の無数の糸の中で説明すべき糸と説明しない糸で分けなければならない。ここまで長かったが、本題は東京書籍の方が重要な、説明すべき糸を説明しているのに対し、山川は糸をブツ切りにしすぎている傾向があると思う。

とりあえず、東京書籍を読んでみるとイイと思うよ!!

「世界史B一問一答」山川出版

歴史は流れが骨であり、単語が血肉であるので単語力も必要である。文章を読んで単語が答えられるだけでなく、単語を見て説明できる状態が好ましい。単語が答えられるようになったら日本史でも同様、問題文を隠す学習方法をオススメする。

「大学への数学」研文書院

数学参考書のBibleとして有名な青チャートのレベルが簡単すぎると思う人にとっては、この黒本はおすすめできる本だと思う。

青チャートは大学受験の数学を多くのパターンに分けて対策させる。それに対し、この黒い本は形式的パターン問題を集めた形だが、そのパターンを表面的に理解させるだけにとどまらず、数字の本質的な理解へと導いてくれるものだ。

故に、とりあえず数学を勉強している人を対象にしているよりは、数学を本質的に愛している人を対象にしている。

自分は受験時代、この本を前にして時間が過ぎていっているのも気付かない程、数学に没頭した。その経験は今でも思い出深いので、そういった体験を求めている人にはぜひとも取り組んでほしい。

センター攻略よく出る一問一答日本史

教科書レベルの知識の定着度を測るのに最適です。他の一問一答と違い必須知識のみの習熟度を測れるのでおすすめです。

日本史は、とにかく「山川詳説日本史」を何度も読んだ上で一問一答などでしっかり知識を定着させる、という作業をするのが一番の近道です。センター対策はそれに過去問演習をするだけで十分で、私立文系志望の人は普通の一問一答を使って細かい知識を補いましょう。日本史はとにかく「流れ」を意識しながら勉強して下さい。

やさしい理系数学

河合塾が出版している本で、名前に「やさしい」とありますが難しい問題が多いことで有名です。ただしむやみに難しいわけではなく、特に例題1問に多くのエッセンスが詰まっています。難関校の問題には、少し知っていなければ思いつきにくいようなアイデアを必要なものがあり(例えば解の存在条件を利用したり組みあわせのCに関する和の式)この本で必要かつ十分な知識が得られます。

前途したようにけっして簡単ではないのでこの本を使う前に、青チャート程度の問題はすらすら解けるようにしてください。時々、問題がちょっとでもわからなかったらすぐに解答を読んでしまう人がいます。(僕もそうでした。)問題演習は、自分の使える知識を総動員して解こうとすることに大きな意味があるのでせっかくの良問集は時間をかけて考えるということにぜひ使ってください。早いうちに熟考するということに慣れると色々なことに役立ちます。

やっておきたい英語長文

河合出版から出ている英語長文の参考書。300、500、700、1000の四種類あり、数字は大まかな語数を表します。

収録されている問題数は順に30、20、15、10となっており、多くの大学からバランス良くチョイスされています。

通常、語数が少ないものほど平易になりがちですが、本シリーズは語数が少なくても比較的難しい問題が多いです。300はセンター試験、500はMARCH、700は早慶、1000は難関国公立レベルが目安です。

大学入試問題をほぼそのまま使用しているので、問題形式は様々。択一式が中心のこともあれば、和訳中心の問題も。形式にこだわらず様々なタイプの演習したい人には最適ですが、特定形式の問題を狙いうちしたいと考える生徒にとっては不満が残りかねないので注意。

やっておきたい英語長文の長所は、様々な分野から良質の英文を集めていることです。文学、社会科学、自然科学、時事・・・。長文読解には多彩なテーマの文章が登場しますが、それに対応できるバランスの良さが魅力です。

文章に登場する単語は入試で出やすいものばかり。解いて終わり、ではなく新出単語の復習も欠かさずに行いましょう、難しめの単語は解説(別冊)でリストアップされているので大変便利。

また良質で読みがいのある英文ばかりですから、解き終わった後は音読教材として活用すると効果的。何度も読んでいくうちに英語の処理能力が伸びますし、リスニング対策にもなります!

英語の構文150(高梨健吉、美誠社)

英文解釈の参考書、何を用いるか迷っている人も多いことでしょう。

いきなり難しい長文読解に取り組んで消化不良に終始するくらいなら、英文解釈の地力をつけてから挑んだ方が余程効率的です。

解釈練習として、「英語の構文150」は優秀な参考書です。最たる長所は、収録されている英文が豊富で、網羅性が高いこと。全部で十八の章からなり、例題ののちに練習問題が付してありますが、練習問題は計六百余。大学入試の英文解釈はこれ一冊で事足ります。

いわゆる文法書に比して、本書の英文はやや格調高く難しいものが多め。文法に自信のない人は、いきなりの挑戦は控めましょう。学校の授業で高校迄の英文法を学習したものの、複雑な分・長文になると手こずってしまう人に丁度良いです。

構成を詳しく述べると、先ず例文及びその解説があります。これを読み、文法上のポイント・訳し方を身に付けるのです。次いで研究問題(例文を少々難しくしたもの)があり、最後に練習問題が四問程度。それで一区切りで、計150セットこれをくり返すのです。

全問題を余さず解き切るのは相当の努力を要しますが、英語に多くの時間を注げる生徒、特に高一・二生は取り組んでみると良いでしょう。時間やモチベーションに自信のない場合、練習問題のうち赤で強調されているもの(計150問程度)のみでも構いません。

ここで忘れてはならないのが、和訳練習をするにあたり英文を書き、そこに(実際の試験同様)メモ・書き込みをしつつ訳しましょう。丸付けの際は、主語述語や修飾関係含め正確に訳出できているか厳に確かめます。

クラシカルで地味な参考書ですが、真面目に取り組めばその分成果をもたらしてくれる一冊です。

化学重要問題集

数学出版から出ている、恐らく一番オーソドックスな化学の問題集です。これ一冊であらゆる種類の問題を網羅しているので完璧にすればどんな入試でも対応できます。大学入試において化学にすごく難しい問題はでません。試しに東京大学や京都大学の問題を見てみれば、知らない物質が使われているとしても訊いているのは見たことのあるようなのばっかりなはずです。いかに簡単な問題を素早くミスしないで処理するかが命運を分けるので重問を繰り返し繰り返し解いて頭にたたきこんでください。これを完璧にしたらあとは過去問だけで個人的に十分だと思います。化学や物理が得意ならもちろん受験で有利ですが、結局数学や英語が大きく合否が分けるのでその2つに時間を費やして欲しいです。

使い方としては、一つ一つの問題を丁寧に時間をかけてやってください。すぐ解答を見てしまうと理解できているのか分からないままになってしまうからです。他の科目も同じですが、スピードは後からついてくるので理解を最優先にしましょう。各節の始めにはよく整理されたまとめがあるので利用するのがおすすめです。